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東京工科大学のコーオプ実習(2ヶ月)を終えて

上り坂

フジゴセイキは、東京工科大学が実施しているコーオプ実習の推進企業に登録しています。この記事では初めてのコーオプ実習生受入を行った2018年4月~6月までの2ヶ月間について振り返ってみます。フジゴのみの目線でなく、実際の学生S君にもブログへの公開と説明し、感想を寄せて貰いましたので最後に併せて紹介します。

※コーオプ実習については以下の過去記事をご覧ください。


実習初期(4/9~1week)

実習生のS君は3月に下見に来ていたので、その際に通常業務の流れ(出社~休憩~昼食~休憩~退社)を実際の現場で説明しながら見学していたし、作業着の採寸+安全靴のサイズなどを聞いて事前に用意しておいたので、滞りなく初日の朝礼を開始し、全社員への挨拶と自己紹介をしてもらいました。

特に可もなく不可もなく、ゆる~っとS君のフジゴセイキでの2ヶ月がスタートしました。

まずは新入社員用の教育資料から、必要な部分のみ切り出して会社ガイダンスと共に説明を行います。フジゴではISO9001と14001を認証取得しており、作業手順やマニュアルなどが業務に密接しているのですが、そもそも論でISOが何か分かっていないのでモノづくり未経験の学生にどう説明したら良いのかが大変でした。

後述の企業訪問で来社した教授へ聞いたところ、S君はこのコーオプ実習が修了したら大学でISOについて学ぶカリキュラムになっているそうでした。入れ替わりに6月からスタートする学生達はISOについて大学で学んだ後に企業へ来るそうなので、ISO取得企業は後期の学生を受け入れた方が、幾分かラクかもしれません。

いろいろな例題を出してISOについて理解してもらったところでヒラメキました!

電球

S君が分からない=説明が不足している→補足して貰おう

2月の面談時には放電加工機のワイヤーカット機での実験などを行って貰おうと考えていたのですが、S君が来る頃の4月にはお客様の納期を延長するばかりのキャパオーバー状態で、実験どころの話では無いのが実状でした。何をやってもらおうか悩んでいたのですが、発想の転換というか少し思考の位置を戻してみることにしました。

何か新しいモノ事を創造するのでは無く、既存のある事柄(今回で言えば新入社員教育カリキュラム)を行ってみて、どう感じたかをフィードバックしてもらって、より良いモノ事に修正していくというのをメインで考える事にしました。これはコーオプ実習を行うにあたり、学生という新しい目線で社内を見て、違った視点を盛り込むという目的を全社員へ通達していましたが、実習プログラムを組まなければいけないという概念に囚われすぎて自分で言っていた目的を忘れていました。

そんなわけで、S君にはそれぞれの部署の様々な業務に参加してもらうよう伝え、忌憚のない意見・感想や提案をお願いしました。各部署の部門会議から1番難しかったであろう新規金型レビューにも参加してもらい、メモを取るのがやっとという状況のようでした(当然ですね)

アッチコッチいろいろな業務に参加している日々、S君と何気ない会話の中で実習目標を持っている事を初めて知りました。学生が実習目標を持っているとは聞いていなかったので、こちらの都合のみで実習活動を進めてしまっていましたが、目標を聞いてそれに符号するような業務を立てるようにしようと、ここでも業務内容の軌道修正が必要となりました。

この「実習目標」って凄く大事なものなので、事前に企業へ知らせて貰えれば学生の成長に大きく寄与できると思うんですが・・・今後のコーオプ実習では事前通知があると良いですね!もしかしたら2月の面談時に本来であれば通達されるべき情報に入っていたのかもしれませんが!


実習初期(4/13~2week)

実習も2週目に入り、僅かに慣れも見え始めてきた頃でしたが、前週の「実習目標」の件があったので、1つこちらから提案をしました。工場内の一角について、現行業務で抱える問題点を解決出来る場所にする事、という「課題」を与えて計画と実行の2段階プロセスを行うものです。

課題

完成形のイメージ図や、必要な資材、金額や購入場所などの提案書を作るように指示し、フジゴ内で全社課題として挙げているBCP対策の一環で耐震化も盛り込むように伝えました。正直、S君には荷が重い作業かな~と不安でしたが、見かけによらず(ゴメンネ)意外にも度胸はあるようで、指示するやいなや颯爽と作業開始しました。まぁ、何度も提案書は差し戻しましたが 笑

提案書の作成と並行して、コミュニケーションの観点から他部署の業務体験も進めました。たぶん外向的な学生であれば2週程度でだいぶ打ち解けるのでしょうが、S君はどちらかというと内向的なほうかなと思うので、この時点ではまだコミュニケーションが不足しているなぁと感じていました。


実習中期(5/1~4week)

提案書も概ねクリアし、必要な資材の手配にプロセスが移動したので、この前後あたりから別の業務を行ってもらっていました。

フジゴセイキでは社内SEを抱えており、完全オリジナルのシステムを製作・稼働・運用しています。一部売上帳票の部分などは外販ソフトウェアを導入し利用しておりますが、最終的には全て社内システムへ移行するべく毎日、開発を続けています。

この社内システムに従業員からの要求を取り入れており、そのうちの1つに製品情報へのアクセス改善があります。フジゴで生産する部品は流動の波はありますが数100点を超えており、毎月ご注文頂く主要な製品ならまだしも半年~1年に1度のご依頼品もあり、どうしても間隔の開く製品は不明点が多くなってしまいます。

これら製品を生産する際に必要な情報が各部署に散らばり、面倒という理由から社内システムに集約し、必要な情報へのアクセス改善を行う事になりました。S君にはその内の資料作成タスクを他の業務の合間に行うよう指示し、実習中期~終盤まで行っていて貰いました。

具体的には社内用の製品データベースに必要な製品写真を撮影し、アップロードフォルダにリネームして格納するという事をやってもらっていました。これ以外にも業務の手順書の作成を体験してもらい、ユーザーが使用した際にどうやったら分かりやすくなるか?を主に置いて、伝えるチカラを磨いてもらう事にしました。

元々、応用化学科であるS君はフジゴのような製造業を志望したわけでも無かったし、将来的な就職先も業種が異なるようだったので、どの業種に就いても使い道がある提案力や伝えるチカラ、コミュニケーション力を実際の企業の中で具体例を学んで貰おうと思っていました。


実習中期(5/18)担当教授の企業訪問

S君の担当教授から実習開始後2.5週経過した4/25に、フジゴへ訪問したい旨の連絡がありました。GW前という事もあり訪問が後ろ倒しになってしまいましたが、5/18に教授が来社し面談となりました。

当初は30分程度の予定だったのですが、かなり話が弾んでしまい大幅に時間を超過してしまいましたが、大いに興味のある意見交換が出来て大満足でした。この時に大学からコーオプ実習受入への感謝状を頂きました。

コーオプ実習感謝状

せっかく来社されたので、フジゴの業務内容を金型工場とプレス工場を案内しながら説明させてもらいました。教授の研究分野はフジゴ業務とは接点が少なそうでしたが、熱心に見学されており、やはり教授ともなると興味や関心など学ぶ姿勢が違うなぁと感じました。

もちろん単なる見学では無く、コーオプ実習を実施してみての企業のフィードバックを分析し、次回以降に活かすというPDCAの一役を担う質問などもされていました。その中で実習期間の8週間の長さについて問われ、S君のような内向的な学生では少し短いかなという回答をしました。

この前に少し述べておりますが、外向的な学生なら2週程度もあれば打ち解けた感があるかと思うのですが、S君と打ち解けたなぁと感じたのは5/11の食事会を過ぎてからでした。コーオプ実習を行っている他社さんのブログなどを拝見するとコーオプ初日に食事会をしているところもありましたので、フジゴは少し遅くなりすぎたなぁと反省はしてます・・・

ただ、どうなんでしょうね?

詰まる所は個人によって違うので、一概に8週が短いのか長いのかと判断は難しいのですが、今回のS君については大分打ち解けたと感じた頃に8週が来てしまったので、後2週位の10週がちょうど良さそうにも感じました。

ただこの2週は企業側からの積極的なコミュニケーションで縮めれば良さそうなので、学校の単位のスケジュール的に考えれば8週がギリギリなのかもしれません。そこらへんの話も少し教授から聞いたけど、学校側も大変なんだなぁとぼんやりと感じてましたし。


実習後期(5/14~6week)

実習前半で与えた「課題」の実行に移すプロセスをこのあたりからメインで始めて貰いました。重量物の作業も発生するので、怪我に注意し危険な作業を行う場合には、必ず従業員と一緒に2人以上で作業するようにさせました。

当初は完成形の「か」の字も無いほどに雑然としていた一角が、S君の提案書の通りに実現し、しっかりとフジゴの要望であったBCP対策の耐震化も盛り込まれてスッキリとしました。

ちょうどこの頃に、フジゴのISO14001のJQAによる定期審査が有り、後学の為になると思いS君も審査に同席してもらっていました。このへんは新社会人や、ましてや学生はなかなか体験出来ない部分だと思うので、良い勉強になったかなと思います。

この他にも三郷市役所のクリーンライフ課が事務局を務めている「緑のカーテン事業」へ協賛活動で頒布されるゴーヤ苗を受け取りに、あまり馴染みがない行政窓口へ一緒に行ったり、本業である順送プレス部品の製造にはほぼ関わる事は無かったですが、S君の成長には多少なりとも寄与出来たと自負しております。


実習後S君の感想

コーオプ実習を終えて

 まず初めに、自分のコーオプ実習の目標はただ仕事をするのではなく、社会人としての知識やスキルなどを学び、身につけたいと思っていましたが、実習開始前と実習の初めの頃は不安な気持ちでいっぱいでした、そして2ヶ月間という実習期間が長いと思っていましたが、実習が始まってからは1日1日が早く、あっという間に2ヶ月が過ぎてしまいましたが、この2ヶ月ではいろいろな事を経験して、社会人としての知識や専門的な知識を学ぶことができ、普段では話す機会がない人と話すことにより、いろいろな知識や考え方などを知りとても勉強になり、自分の掲げた目標は達成できたと思います。
業務内容は資料作成が多く、専門的な事はしませんでしたが、現場で作業することにより企業がどのようにして動いているか知れてよかったです、社員さんの方々は気になることやわからないことを気軽に相談でき、質問した際には丁寧に答えてくれて助かりました。
 実習中は仕事だけではなく、企業の取り組みにも参加させてもらい、とても良い経験になりました。特に実習期間中にISOの認証機関(JQA)の監査があり同席見学させてもらい、監査がどのようにして行われているか、知ることができたのは良かったです。
 最後に、この実習で得られた知識や経験を糧にしてこれからの大学生活などに生かしていけるようにしたいです。

東京工科大学 応用化学科 3年 S

今後も日本の未来を担う学生達の学びと、フジゴセイキの成長につながるように東京工科大学のコーオプ実習を推進してまいります。

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